私が文章を書きたい理由
なぜブログをはじめるのか。
思えば、今まで自分の考えをきちんと文章でまとめるということをあまりしてこなかった。
中高生時代は国語の成績は良かったが、それは他人の書いた文章の趣旨を理解したり、要約したりすることが得意であったからであって、決して文章力があったからというわけではない。
それに気付いたのは大学生になってからだった。
私は法学部に進んだのだが、そこで「勉強」が「学問」に変わるという問題に直面した。どういうことかというと、今までは教科書の内容を理解していれば良い成績が取れたが、これからはその上で自分の見解を論じなければならなくなったのだ。
そこで一気につまづいてしまった。
私は知識を身に付けて成績が伸びることに喜びを見出していたが、決してその知識自体には関心がなかったということを自覚した。そして、一気に法学への興味関心を失ってしまった。付け焼刃の知識でなんとか卒業単位だけは揃え(うちの法学部は卒論はなかった)、法学とは縁遠い営業の仕事に就いた。
こうして、私は自分の考えを文章にまとめて論じるという経験が浅いままに、大学を卒業したのであった。
転機は昨年の秋だった。
幸か不幸か法学部出身であるということを買われ、人事部へ異動となった。そこで数年ぶりに法律と向き合うこととなり、もう一度文章を書いて論じるということに挑戦してみようという気になった。
これがブログをはじめた理由のひとつである。
もうひとつは、上田啓太さんの「真顔日記」を読んだことが理由だ。
「真顔日記」のことはtwitterのRTで流れてきたことがきっかけで知った。
それはaikoに関する記事だった。
この人のように、自分の好きなことについて、自由に言葉を操って、こんなにも的確に、しかも面白く表現できたらどんなに素敵なことなんだろう。私も自分の好きなことや興味のあることについて自分の言葉で表現したい。そんな気持ちがふつふつと湧いてきた。
私には好きなものがないというわけじゃない。論じたい話題がないというわけじゃない。ただそれを文章にする力がないだけだ。それならば練習するしかないじゃないか。
これが私がブログをはじめるに至ったもうひとつの理由である。
これから、自分の書きたいことについて、気の向くままに書いていきたいと思う。